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『あなたのお口を守り隊』とは

FMくらしきラジオ番組
「あなたのお口を守り隊」(毎月第4木曜日午後2時25分〜)

  第6回放送 平成26年9月25日(木)午後2時25分〜

食欲の秋・・・「食べる」という当たり前のことを
視点を変えて考えてみましょう

    
<「食欲の秋」とはいえ、暴飲暴食はかえって体を壊すもと。適切な食事を「食育」という観点から考えてみましょう>

食育(Food education)とは
様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること、を意味します。国民が、生涯を通じた健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保等が図れるよう、自らの食について考える習慣や食に関する様々な知識と食を選択する判断力を楽しく身に付けるための学習等の取組みとも言えます。
「食育」という言葉は、石塚左玄がその著作の中で「体育智育才育は即ち食育なり」と造語したのが始まりだそうです。彼は子供に食べさせる食品が与える影響によって子供の心身を養うという意味で用いました。

2005年成立の「食育基本法」において、「食育」は生きる為の基本的な知識であり、道徳教育・体育教育の基礎となるべきもの、と位置づけられています。単なる料理教育ではなく、食に対する心構えや栄養学、伝統的な食文化、食ができるまでの一次および二次産品の生産についての総合的な教育を網羅したものが「食育」というわけですね。
関連政策として、厚生省による「21世紀における国民健康づくり運動」において、甘味料の特に砂糖が虫歯を発生させるとして、甘味料に関する正確な知識の普及と甘味食品・飲料の間食の摂取回数の減少を目標として掲げています。
                     (食育Wikipediaより)

・因みに倉敷歯科医師会では・・・
毎年6月に倉敷歯科医師会が主催している「歯の健康フェア」の第35回 歯の健康フェア(2011年)では、「食育」をテーマにした講演会を開いたり、「わくわくキッズ☆キッチン」を併催し、子供達に実際に調理をしてもらい、調理の実際やバランスの摂れた献立について食育の観点に立った体験学習をしてもらいました。


・実際にお家での実践方法は

 別に難しいことをする必要はないのです。大切なのは「旬食」・・・旬の食材を使い、春夏秋冬に則した家庭料理を供する事ですね。季節ごとに体が何を必要としているか、栄養バランスや食品添加物などにも気を使えば・・・何のことはありません。現代日本人が忘れかけている往年の食卓のメニューこそが「食育」に根差した献立なのです。また一緒に行く買い物や食事の時などに「旬の食材」や「心身を形作る栄養素」などの話をチョコッとしてあげたり、料理を手伝ってもらう事などで子供達に食について考えてもらうのも良いかもしれません。
 かつて何処の家庭でも当たり前だった事を当たり前にする・・・それが大切な事なのです。

<でも「食べる」という行為は上下歯があって可能となりますよね。もし虫歯や歯周病で歯を失うことになって、咬み合わせのバランスが崩れたり、挙句は咬み合わなくなったとしたら・・・>

咬み合わせ(咬合)の崩壊について・・・当たり前の日常が崩壊するその恐怖
何でも良く咬んで美味しく食べることは「健康」の第一条件と言っても過言ではありません。

健康な歯・歯肉・歯並びは

咬み合わせも審美的にも問題ありませんが・・・

虫歯や歯周病で歯を失ってしまう数が多くなると、歯並びがガタガタになったり、正しい位置で上下咬み合わせが狂ってしまい(咬合の崩壊)、食物を能率よくきちんと咬みことに支障を来してしまいます。また歯磨きの時にも磨き残しが起こりやすく、虫歯や歯周病をさらに惹起してしたり、口臭のリスクも上がってしまいます。また、咬合崩壊による被害は歯自体や食事に留まらず、顎の関節や舌、顔面の筋肉の動き、顔面の歪み、発音などにも異常が生ずる可能性があります。まだ医科学的にはっきりとは証明・関連付けはできていませんが、脊椎の歪みや小児喘息や視力低下などの全身症状も、咬み合わせや歯並びの悪さとの関連性を囁かれています。

一見、綺麗で大丈夫そうに見えても・・・


歯周病は静かに進行する場合も!


歯周病だけでなく、虫歯もまた歯や咬み合わせの崩壊に繋がります


歯周病や虫歯で歯を失えば


咬み合わせは崩壊してしまいます


他にも肉体的な悪影響だけでなく、咬み合わせや歯並びの悪さはお口を開いたときに相手にも見えてしまうので、それに対して羞恥心やコンプレックスを抱いてしまい、笑顔で応接することをしなくなったり、果ては第三者とのコミュニケーションを敬遠したりという、精神的な実害を起こり得るのです。

ここまでのお話で、正しい歯並びや咬み合わせが、単に食事をする目的だけでなく、肉体的・精神的な健康を保つのに如何に大切なことか、少しはお分かりいただけたのではないでしょうか。

<ではもし咬合が崩壊したら、その現状を嘆き諦めるだけなのか? いえいえ、歯科医院はバッチリそのお嘆きをサポートさせて頂きます>

・歯科技工士と呼ばれるテクニカル・プロ集団


実体顕微鏡を覗きながらの精緻な作業です


 歯科技工士は歯科医療の中で歯科医師のパートナーシップとして口の中にいれられる金冠・さし歯・義歯。矯正装置などを作成する医療技術者です。作成物は患者さんの口の中で人工臓器として機能しなければならないため、高度な専門知識と技術が要求されますが、国家資格の技術職ですから男女を問わず、また海外でも活躍が期待されています。
・技工物あれこれ
 歯科技工士が作る物にはどんなものがあるのでしょうか? 皆さんの頭にすぐに思い浮かぶのは「銀歯」や「入れ歯」ではないかと思います。実は他にもいろいろとあるのです。


歯冠修復


有床義歯


小児歯科分野


矯正装置


失った部分を


歯科医や技工士さんが治療・復元していきます


・歯科技工士になるには
歯科技工士は厚生労働大臣免許の国家資格です。歯科技工士になるためには、厚生労働大臣、または文部科学大臣の指定した施設で必要な知識と技術を学び、歯科技工士試験(国家試験)の受験資格を得た後、試験に合格しなければなりません。合格すると、歯科技工士免許の申請ができ、厚生労働大臣による免許証が交付されます。
歯科技工士教育は厚生労働省により、科目別に指定授業時間数が定められています。本学では修業年限2年という短い期間で知識と技術を無理なく効率的に習得できるように、計画的で綿密なカリキュラムが組まれています。
                  (岡山歯科技工専門学院HPより引用)
(一社) 岡山市歯科医師会立 岡山歯科技工専門学院
〒701-1202 岡山市北区楢津2182
               Tel:086-284-4905 Fax:086-284-5697
               http://www.odlts.ac.jp/

如何でしたでしょうか? もし皆さんが虫歯や歯周病で歯を失うことになり、正しい咬み合わせのバランスが狂ってきたとしても、それは手遅れではないのです。我々、倉敷歯科医師会は歯科技工士さんや歯科衛生士さん、一般医科の先生方とも深く連携をとりながら、皆さんの肉体的・精神的な健康回復・維持増進に尽力しています。どうか勇気を出して怖がらず、面倒くさがらずにどうか歯科医院の戸を叩いて下さい。その先には食事や人と明るく接することの喜びや大切さをもう一度実感・再認識できる世界が広がっているはずですから・・・。

次回も乞うご期待!



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