第8回放送 平成26年11月27日(木)午後2時25分~
歯周病について
歯周病(過去には歯槽膿漏とも)とは?
歯周組織の病気=歯を支えている組織の病気
歯周組織=歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質
歯肉炎と歯周炎
原因は口の中に細菌による感染症 細菌が全部悪者では無い
口の中の細菌の固まりを歯垢(プラーク)という
歯周病の原因細菌は多種に渡る
その中でも嫌気性細菌(酸素が嫌い)の悪性度が高い
元々は多くは存在しない →歯肉が張れる(歯肉炎) →歯と歯肉の境目(ポケットという)が深くなる →酸素が届き難い環境になる →嫌気性細菌が増加 →歯周組織全体が壊れる(歯周炎)
細菌の割合の変化
最初に口の中で増えるのは悪性の弱い好気性細菌(酸素を好む)→好気性細菌の奥で嫌気性細菌が増加する
歯垢はバイオフィルムを作っている
バイオフィルムとは? →細菌とその産生物が集団を作っている状態、三角コーナーにできるヌルヌルもバイオフィルム
バイオフィルムを作った細菌は体の抵抗力(免疫)や薬剤に強くなる
何故?
1、バイオフィルム内の細菌は限られた栄養で、かつ多くの異なる種類の細菌が存在する環境下
のため性質が異なることがある。
2、細菌が産生したヌルヌルがバリヤーのような性質を示し、免疫細胞や抗菌物質の浸透が防がれる。
3、バイオフィルム内の細菌は込み合った環境なので増殖が遅く、抗生物質が菌体内に取り込まれにくい。
バイオフィルムを取るには?
三角コーナーのネバネバは洗剤を塗るだけではなかなか落とせない
たわし、スポンジでごしごしこすって取る
歯周病の原因となっている歯垢も同じ →結局は、歯ブラシでこつこつと、残す事無く磨く事
歯科医院で歯科医師、歯科衛生士にチェックしてもらい、その人ごとの癖を見てもらい、磨き残しが無いように上手な歯磨きを指導してもらいましょう
歯周病原性細菌とバイオフィルムについてちょっと難しいかもしれない資料(PDFファイル)
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次回も乞うご期待!
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